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3月も今日が最後。
桜も咲いている所も観られるようになってきましたね。
皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
さて、下の画像の絵をご存知でしょうか。

こちらはオスカー=ワイルド著「サロメ」の挿絵の一つです。
少し独特なタッチの絵ですが本屋などで見かけたことがある方もいるかもしれませんね。
この絵の作者はオーブリー・ビアズリーという19世紀イギリスのイラストレーターです。
この「サロメ」の挿絵は色々な所で見かけてはいたのですが、活躍期間が20歳から2
5歳のたった5年間。
25歳の若さで夭折した方とは知らず、濃密な生涯と作品たちのの大規模回顧展が開催
されると知りまして、その生涯と短い生涯で残した作品を見てみたくなりまして今回思
い立ちました。
現在、2月15日から5月11日まで三菱一号館美術館開催されている特別展「異端の奇才――ビアズリー」展に先日行ってまいりました。
幸い天気も良く、混雑を避け平日に行ったのですが、並ぶというほどではないですが観覧する人は多かったです。
「美術展ナビ」でも盛況という情報は目にしてはいたのですが、平日は空いていると思っていました・・。

展示はビアズリーの生涯と彼の作品や当時の作品に関わる社会背景などを丁寧に解説しながら展開していきます。
前半の章では彼の直筆の絵が展示されているため、撮影禁止となっていました。
ペンとインクだけで描かれているビアズリーの絵は、日本の漫画に通じるものを感じました。
若干20歳で描くには早いような、まるで壮年の画家が描くようなほの暗い部分をもつ人
間の表情が素晴らしく描けており、独特の世界観としっかりと書き込まれた背景には驚
くばかりです。
繊細な線と点描、明暗の書き分け、奥行きのある背景、ドラマティックなシーン。
有名漫画家の原画を見ているような錯覚に陥る感じがしました。
《「ジークフリート」第2幕》、《「アーサー王の死」》の一連の挿絵は必見です。
後半の展示ではオスカー・ワイルドの戯曲「サロメ」の挿絵に抜擢され、一躍成功し
たビアズリーの「サロメ」有名なシーンの挿絵や、新しい本の装丁のデザインや自ら構
想した文芸雑誌「イエローブック」の初版本などの展示がありました。
また、関連展示として戯曲「サロメ」に関わる美術品が展示されていたり、当時流行
していたアングロ・ジャパニーズにまつわる調度品も展示されていました。

↑「サロメ」の装丁
ビアズリーの絶頂期といえる「サロメ」。
一連の作品はこの展覧会のマストで見るべき展示だとおもいます。
無駄を省いだ独自のデザインとどこか退廃的な雰囲気を醸し出す絵柄、洗練された線。
19世紀の絵なのに現代的にも見えます。
印象に残るオリジナリティを確立したのはこの頃なんでしょうか。

↑「サロメ」の「クライマックス」のシーン

↑ビアズリーが手掛けた雑誌の表紙
晩年は(といっても25歳ですが)、ワイルドと袂を分かった後困窮し、意に添わぬ仕事も引き受けながら体調を崩し肺結核で亡くなったそうです。
その頃の作品などもあるのですが、ビアズリーが使っていた大きな机が展示されていたのが印象に残りました。
彼は夜にカーテンを閉めロウソクの明かりの下、創作活動をしていたそうです。
広い机の上でこつこつと描いていたんでしょうか。
ミュージアムショップによると混んでいて、グッズが飛ぶように売れていました。
ビアズリーの絵もデザイン性が高いのもあってTシャツやサーモマグなどからトートバ
ッグなどに合わせてもおしゃれな感じの物が多く、コラボ商品もあったりし、図録も重
いだろうに合わせて買っていく方も多かったです。

↑通常版の図録。ピンクがポップなかんじで可愛い。

↑フォトスポットもありました。
この展覧会の後にふと本屋でふと「サロメ」のタイトルの文庫を見かけ、手に取ってあ
らすじを見るとビアズリーをテーマにした話でビックリ。
このタイミングで手に取るかと。
ちなみにその本は原田マハさん作の「サロメ」でした。
時間のある時に読んでみたいなと思います。
ちなみにこの特別展、巡回展もありまして、東京の後の日程は以下のようになっています。
2025年5月24日~8月31日 久留米市美術館
2025年11月1日~2026年1月18日 高知県立美術館
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