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皆様 投稿、間が開いてしまいましたが如何お過ごしでしょうか。
秋も深まり、「芸術の秋」と言わんばかりの沢山の美術展が上野はもとより、各地でてんこ盛りのこの頃ですね。
パートを始めてからそう頻繁に行けなくなりましたが、厳選して行ける所はチャレンジして行きたい。
さてさて、今回はかねてから想像してみたかったあの香りを体験しにあの展示に行ってきました。
それは、東大寺という名を含み権力者も望む名香 蘭奢待(らんじゃたい)。
ブログでも何度か話題に挙げていた天下の名香です。
この幻のお香の芳しい香りを堪能してきましたー。
その蘭奢待の香りが体験できる展示「正倉院 THE SHOW―感じる。いま、ここにある奇跡―」展 に先日行ってきました。
「正倉院 THE SHOW(以下略)展」は正倉院初の体験型展覧会と銘打っている展示ですが、東大寺に奇跡的に残った1300年前の国宝かつ天皇家の御物をイマーシブミュージアムとしての展示は映像技術が格段に進歩した現在だからこそ叶ったのであり、以前ははたして出来たかどうか・・。
進歩的な判断をして下さった宮内庁正倉院事務所の方々には感謝ですね。
会場は東京の上野にある上野の森美術館です。

こちらの美術館は展示室の入り口が1階でチケットを購入するブースのすぐ横にあるというあまりの近さ・・・。
心の準備とお手洗いの準備が整わないまま、展示に向かう形となりました。
幸い展示室は撮影OKでしたので、内部も少し紹介します。
最初の展示室は、東大寺を建立した聖武天皇と光明皇后とエピソードのコーナーや光明皇后が東大寺正倉院に収めた御物のリストについて壁面を使って、宝物の概要を知る構成となってました。
室内には天平時代を思わせる絨毯が!
思わずパチリ。

隣の展示室には大画面シアターが設置されていて、最新技術で正倉院宝物をスキャンした高精細映像が流れていました。奈良時代の世界に入り込むような没入感と繊細な文様が動くさまは大変美しくて正倉院の世界を楽しめました。
よく取り上げられる「螺鈿箱」や「螺鈿紫檀五弦琵琶」などの螺鈿工芸の名品の模造品がシアターと同じ展示室で展示されていました。

螺鈿箱の中は錦の布地が敷かれています。

宝相華文様が美しい琵琶。
ちなみにこの展示は奈良国立博物館で開催されている「正倉院展」と違い、正倉院の宝物の実物の展示は無く、宝物と同じ材質と技法で再現された「再現模造」の品々のみが展示されています。
当時と同じ材質で、かつ当時の技法で再現するのはかなり困難な事でしょうが、後世への継承を考えると意義深い展示であると考えられます
他にも伎楽面のラピスラズリで飾られた帯、金銀や水晶で飾られた唐太刀など贅を凝らした逸品の模造品などが展示されていました。
どれも世界との交流が伺える品々ですが、再現するのに材料を集めたり、制作する以外にもきっと色々と大変だったのだろうな~とふと思いました。

そして天皇の命により正倉院の扉を開扉を行う「勅封」についても、触れられていました。

現在まで続く儀式である「勅封(ちょくふう)」。
正倉院の鍵は、施錠された上、天皇の「宣う」(細かい文面は忘れましたが)と記された文書を藁?で包んだもので封印をされています。
展示室では宝物が現代のコンクリート造りの倉に移される前の状態を再現して展示していました。
開封の儀式の様子もVTRで紹介されていました。
そしてそして・・・。
蘭奢待のコーナーの登場です!(個人的にこれが目的で来ました。)
名香蘭奢待の塵芥から分析調査し再現した香りを体験できる展示です。
香りの展示って珍しいですよね。

展示室は壁面に沿って蘭奢待の香りを染みこませたものをガラスの蓋で覆ったものが並べられていて、蓋を取って蓋についている香りを嗅ぐという形になったいます。

ガラスの蓋をとって嗅いでみると・・・。
再現された蘭奢待はとても上品で甘く爽やかでスパイシーな香りがしました。
香りの変化が非常に早くて、嗅いだ瞬間フワッと軽く甘い香りがしたかと思うと清々しい香りに変化し、最後は胡椒のようなスパイシーな香りで終わった気がします。
市販で売っているような所謂「お香」のような漂って残るような香りではないので、あっという間に香りが消えてしまいます。
そのためもう一度香りを確かめるために嗅ぎたい欲求にかられます。
つい周りに人がいないことをいいことに何回か嗅いで、香りを記憶に残そうとしてしまいました・・。
ちなみに蘭奢待の香りのカードも販売されてたようですが、行った日には既に完売しておりました。
残念。
さて、蘭奢待のコーナーを過ぎて正倉院の宝物に使われているカラフルな文様の数々をあしらったゲートを過ぎると、最後のコーナーです。
現代のアーティストたちが、正倉院の宝物からインスパイアされた作品が展示されています。陶芸や音楽、写真、被服など様々分野の方々いらっしゃいました。
写真は篠原ともえさんの作品で漆胡瓶(ペルシャ風の水差し)をモチーフにしたドレスです。漆胡瓶の緩急あるカーブと細やかな文様を丁寧に再現された力作です。

従来の展示とは少し違い、エンターテインメント性が加わったこの体験型展示。
映像化や再現模造することで実物展示では見えにくかったりする当時の色彩や欠損部分、細やかな文様、素材など知ることができる新たな手法として面白い展示だと思います。
蘭奢待の香りは再現とは言え、匂いがしたと思ったら消えるので霞か幻のような、手の届かない高貴な感じがしました・・。
本物はいったい如何ほどなんでしょうか。
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