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今回の特別展は趣を変えて浮世絵です。
しかも幕末から明治にかけての。
江戸時代程認知度があまり無いかもしれません。そんなニッチな展示を敢えて観に行きました。
今回初めて行ったのですが、外観がすごくクラシカルで素敵だなと思って調べてみたら、明治に鹿鳴館を設計したジョサイア=コンドルという建築家が設計した洋風事務所建築だそうで、1968年に老朽化の為解体し、今の建物は当時を復元したものだそうです。目の前の庭園もとてもおしゃれでした。展示は当時の間取りをそのまま使って展示していました。
さて、特別展の展名の芳幾(よしいく)と芳年(よしとし)という浮世絵師は、幕末に活躍した歌川国芳の弟子で落合芳幾と月岡芳年と言います。
二人は幕末から明治にかけて活躍し、最後の浮世絵師と呼ばれた世代だそうです。
歌川国芳が従来の浮世絵を踏襲しているのに対し、芳幾は師匠の国芳の画風を継承しコミカルな絵から武者絵、時事ニュースを錦絵で表現し、芳年は国芳の武者絵などから写実的な歴史絵へと進んでいきます。
今回一部撮影可能なエリアがあったので、その中で印象に残った作品を撮影しました。
まずは落合芳幾。
東京日日新聞の錦絵ですが、事件の状況が錦絵で表現されているので、わかりやすいのと見応えがあります。
次に月岡芳年。
この人は画風が段々写実的にかつ、躍動感のある絵に変化していて特に下の3作品の武者絵はまるで少年漫画や人気アニメを彷彿とさせる構図で見応えがありました。
浮世絵の型にはまらず、一瞬を切り取ったような構図は今の漫画の先駆けのように感じられました。
様々な歴史の事件の瞬間を描いているので、歴史好きの方は飽きずにみられるかと思います。
↑源八幡太郎義家
↑牛若丸と弁慶
幕末から明治にかけての激動の時代、浮世絵も時代に合わせて変化するため、研鑽を積んでいった2人の絵師。その変遷を楽しんでほしい特別展です。
展示期間は4月9日までですが、お時間あるかたはぜひ。
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