・本ページはプロモーションが含まれています。
先日、穏やかな晴れた日、今回はどうしても来たかった展示があったので、鎌倉まで
行ってきました。
今回も前回同様、コアというか・・・大型特別展ではありません。
私が鎌倉時代というか鎌倉北条氏が好きで来たといったと言っても過言ではなく。
それが、鎌倉歴史文化交流館で現在開催中の「北条氏150年 栄華の果てー鎌倉幕府滅亡
ー」です。
鎌倉市歴史文化交流館は鎌倉市に寄贈された海外の有名な建築家が設計、建築の個人
住宅を鎌倉で発掘・出土された遺物を中心に展示している博物館で、閑静な住宅地にあ
るので、観光客の混雑から離れてゆっくり鎌倉の歴史を楽しめる穴場的な場所です。
2年前、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が放映された頃、それに関連した展示「北条氏
展」が開催されて観に行きました。
その展示は大河ドラマの主人公北条義時を中心とした3代執権泰時までを中心としたも
のでしたが、今回の展示はその後文永・弘安の役を経て、9代執権貞時から幕府滅亡、
滅亡後の中先代の乱までを取り扱った企画展でした。
中先代の乱といえば、現在「逃げ上手の若君」という北条家の最後の嫡流、北条時行
が主人公のマンガとアニメがやっているそうで、それを受けての企画かもしれません
ね。
展示室は本館と別館があり、本館の常設展示を通って別館の企画展示に行く造りになっています。
展示室に入る直前には、畠山重忠奉納の大鎧の複製がドーンと御迎え。
鎌倉時代を象徴するような大鎧ですね。
大鎧の前を通り常設の最初の展示室へ。
こちらは古代から近現代までの鎌倉で起きた出来事を史料や映像を通して、鎌倉の通史
を学べる展示になっています。
隣の展示室は中世を中心とした展示で、鎌倉で出土した漆器や陶磁器の破片、石造物
などの展示や鎌倉の地形の模型の上にプロジェクションマッピングで映像を投影する展
示もありました。
そして3つ目の展示室は近世・近現代。
保養地としての鎌倉や鎌倉文士についての展示されていました。
さて、タイトルにもある企画展の展示は本館からほんの少し離れた所にある別館で、
展示されていて、一部撮影OKの表示が出ているものは少し撮影できました。
この企画展の注目点のひとつは展示物の殆どは燃え残りやすい陶磁器の破片や石造物な
どの出土物が多いのですが、鎌倉だけでなく幕府滅亡後までの重要な戦の地で出土し
た遺物で展示が構成されていることです。
もちろんその事件に至る経緯はパネルで丁寧に説明されていますが、戦で焼失した土地
から当時を伺わせる物が見られるのは感慨深くなります。
なかでも切ないのが1333年5月22日が北条高時含め一族が東勝寺で自害して鎌倉
幕府が滅亡した日なのですが、その初七日の日の日付が刻まれた五輪塔の一部が展示さ
れていて、北条一族は滅びても弔う人々がいてくれたのだなとしみじみと感じ入りまし
た。
注目点の二つ目はビジュアルの面で「太平記絵巻」の展示ですね。今回の展示の流れが
より分かりやすく見ることができました。
そして注目点3つ目は貴重な文書です。
北条高時の出家後の発給した文書や、足利尊氏の御教書、自筆願文の文書の数々、そし
て北条時行が鎌倉を奪還した際の発給した文書どれも歴史的事実を感じ取ることがで
き、眼福ものでした。
この企画展の展示室は決して広い訳ではないのですが、(博物館の方すみません・・)その中でとても質の良い史料とわかりやすい展示には非常に充足した気分になりました。
ああ、観に来てよかった・・。
当然図録も買って、小町通りにある日本茶のカフェ・・いや正しく喫茶店でお茶しなが
らしみじみとしました。
ランキング参加しています。
(PR)
(PR)
(PR)