既に開催が終わってますが…。
載せ忘れてました。
日本最古の芸術教育の所蔵品と宮内庁所蔵の至宝が
一堂に会す機会はそうそう無いと思い、暑さも落ち着くこの時期に行ってきました。
会場の東京芸術大学美術館は上野公園でも東京国立博物館の近くにありました。
中に入るとコロナ禍の平日の割に比較的混んでいて、コロナ以前に戻ったような賑やかさ。
展示は芸大の所蔵品と三の丸尚蔵館の所蔵品が4つのテーマで満遍なく展示されていました。
今回お目当ての展示品がいくつかあり、その中でHPでも見どころの一つ、国宝の鎌倉時代頃の作品『春日権現験記絵』。
やまと絵の絵巻で非常に発色が美しく、人々の動きが生き生きと描かれている作品です。想像していたより大きな巻物で衣服の模様も細かく書き込まれ、見ていて飽きない逸品でした。
またこちらも国宝で鎌倉時代の作で、『蒙古襲来絵詞』。舞台は大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の2代執権北条義時から6代後の北条時宗の頃です。当時モンゴルからの襲来があり、当時の合戦の様子が生き生きと伝わってきます。展示品はちょうどこの絵巻の主人公、竹崎季長が出陣するところです。結構修復の後が見られますが、綺麗に修復されてます。
この特別展で一番並んでいたのは、伊藤若冲の『動植綵絵』でした。10幅のかなり大きな掛け軸に、若冲得意の鶏や季節の植物が色鮮やかに描かれていました。人気の若冲にご年配の方々がゆっくりみたいのか、なかなか前に進みません。しまいに職員が前に進むよう促してました。
他にも明治期の金工、漆工、陶工の緻密な作品や、日本画の大家の絵や芸大に保管されていた法隆寺のや平等院鳳凰堂の模型や拓本などなど東京芸術大学だからこそ保管されている見応えがある作品が沢山ありました。
キャプション(展示品の説明)も文字が大きく見やすく、芸術大学だからなのか展示品の製作技法もキャプションでわかり易く説明されていて良かったです。