今回は『芸術×力 ボストン美術館展』へ。
いつもは平日狙いで行くのに、タイミングを逃して最終日目前に行くことになってしまった…。
この特別展はコロナの影響でアメリカからの輸送困難となり中止となった展覧会だ。それから2年たって再度開催される。この展覧会に関わる人々はさぞ大変だったろうとおもわれる。
やはり目玉はボストンから里帰りした『平治物語 三条殿夜討の巻』と『吉備大臣入唐絵巻』の2点であろう。しかも一部展示ではなく、巻物全部展示というのはありがたい。普通は保存も考えて一部だけを展示することは多いが、今回は全部だ。
詞書は読むことはできないが、見ていて話の流れがよくわかる。動きも躍動感があってまるでアニメーションを見ている感じがした。
展示品はヨーロッパからアジアにかけて絵画から陶工、仏像、聖画など幅広く展示されていて見応えがあるものとしては「戴冠式の清掃をしたナポレオン1世」の絵だったり、長船長光の太刀、リンカーン夫人のブローチ、加納探幽の「楊貴妃図」、ポスターにもなっている、増山雪斎の「孔雀図」などがとりわけ印象に残った。
また音声ガイドも借りて聞いてみたのだけれど、今回担当しているのが声優さんで、2人の内1人が鬼滅の刃で冨岡義勇の声をしている櫻井さんて方で、落ち着く良い声の方だし、やはり声優さんは滑舌がよくて聞き取りやすいなあと感心してしまった。
展示を見終わってショップを通ると、ついついグッズを買ってしまう。今回は『平治物語』の絵巻型のマスキングテープ。よく考えるものだと思うが、まんまと買ってしまう自分。