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秋晴れの爽やかな日に東京都美術館で開催されている『永遠の都ローマ展』に行ってきました。
イタリアのカピトリーノ美術館の所蔵品をメインに、初来日の「カピトリーノのヴィーナス」が公開されるとのこと。
それとモザイク絵が展示されるのをSNSで見まして、これは行かねばと思い来てみました。
展示は「カピトリーノの牝狼」というローマ建国の伝説を表すブロンズ像から始まります。けっこう大きくてびっくりです。(上の写真のやつです)
雌狼からロムルスとレムスの双子の赤子が乳を貰って育てられ、2人の内ロムルスがローマを建国し、彼の名前から「ローマ」と名づけられたそうです。
ローマ建国のこの伝説は、ローマ帝国のアイデンティティとも言え、カピトリーノの牝狼をモチーフとしたコインなどにも登場します。
古代ローマ帝国も戦乱の後、繁栄を迎えます。
その長い繁栄を表すのが、皇帝の肖像。頭部の彫刻ですね。有名なカエサル、アウグストゥスからいわゆる五賢帝時代のトラヤヌス・ハドリアヌス、カラカラ帝まで、ここまでは小ぶりの大理石の彫刻で「絵で表されるより具体的に本人の顔がわかるなあ」となるほどと感心しながら観ていました。
が、ですが、コンスタンティヌス帝の頭部の彫刻は滅茶苦茶大きかったです!迫力ありました。
頭部だけで1.8mあり、他にも足や手など(すべて複製)も展示されていました。全身だと一体何mあるのだろうと、疑問に持つくらいで、それまでの彫刻が可愛らしく感じます。
↑撮影はできないので看板で紹介します。実物1.8mです。
ちなみにコンスタンティヌス帝はそれまでローマ帝国で認めてこなかったキリスト教を、初めて公認するという大きな決断を下した皇帝です。そしてトルコのビザンティオンをコンスタンティノープルと町の名を変え、首都機能を作り、その後の東西ローマ帝国の分裂のきっかけを作った人物です。
こんな巨大な彫刻を飾る人でもあったんですね、そして顔が濃いこと。
そして、カピトリーノのヴィーナス。2世紀に作られた物らしいのですが、非常にスタイルが良いという印象です。顔はもちろん美しいです。けれど華奢で恥じらいある感じは楚々として、日本人受けする美しさな気がしました。
今回の展示でどうしても見たかったのが、モザイク 画。以前モザイクアート教室に通ってからモザイク に興味があり、当時のモザイクを生で観てみたかったんですよね。
モザイク画は2作品展示されていて、写真は「ローマ教会の擬人像」といいます。もう一点肖像画のモザイクが、あったのですがポストカードになってなくて…残念です。
モザイクは根気のいる作業です。ガラスを0.5〜1cm位にカットしてモルタルの上に置いていく。ガラスは当時でも高価でしょうし、金箔がついた物はなおのこと。剥がれることもあるので残された物は貴重です。本当に見る事が出来て良かったです。
この後の展示は16世紀に入り、カピトリーノ美術館の誕生と収集した絵画のコレクション、ローマへの憧れ、カピトリーノ美術館と日本と繋がりをテーマにした展示になります。
カピトリーノ美術館はローマ教皇らが収集したローマに関する美術品を収蔵するためにできた美術館で、美術館前の広場はミケランジェロが設計したようで当時の絵画が残されています。
今回展示室で撮影できたのは、「トラヤヌス帝記念柱」のレリーフの複製でした。
あと、この特別展にも「アモレとプシュケ」がいました!小さな磁器の人形で展示されていました。
さて、特別展を観た後はミュージアムショップでグッズを買って帰りました。
グッズも特別展によって様々で、カラカラ帝が浴場を作ったから、カラカラ帝の顔が入った入浴グッズなどがありました。
音声ガイドは声優の諏訪部順一さんと早見沙織さんが担当されていました。
最後に「永遠の都ローマ展」は12月10日(日)まで開催していますので、興味を持たれた方は行ってみて下さいね。
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