眩暈がしそうなほどの有名作品の目白押し。
いや、本当に。観た後、頭が痛くなりました。
目を酷使したので。
こんにちは。コヨコヨリです。
今年の初めくらいから注目していた「やまと絵展」ですが、チラシを確認できた位から展示内容と規模がつかめて東京国立博物館が力入れているなあと感じた位でしたが、
「日本美術の教科書」と銘打つのもうなずけます。
先日、平日の閑散を狙って東京国立博物館平成館で開催中の特別展「やまと絵 受け継がれる王朝の美」に平日に友人とともに行ってきました。
そもそも「やまと絵」は平安時代以降中国の漢画や唐絵の影響を受けながら、日本独自の発展を遂げてきた絵画で、日本の四季折々の花鳥や行事、山水画や物語などをテーマに多く描かれていて、今回の特別展では目玉となる展示品それぞれが展示替えをしながら展示されています。
私が観に行った時は「伝源頼朝像」「伝平重盛像」「伝藤原光好能像」の神護寺三像が目玉として展示されていて、それを目当てに行きました。
この肖像画、掛け軸にしてはかなり大きく、人物も等身大に近い大きさで迫力があり存在感がありました。柔らかで細い線で描かれるリアルな顔だちに絵師の技量を感じます。
宣伝されている目玉作品以外も有名なものが沢山あり、藤原道長の書いた「御堂関白記」だったり、「古今和歌集」だったり、絵巻物は「源氏物語絵巻」や「信貴山縁起絵巻」、「鳥獣戯画」や「平治物語絵巻」、「紫式部日記絵巻」など。
経典は「平家納経」や「一字蓮台法華経」のような装飾が美しい経典がずらりと展示されており、そのほとんどが国宝や重要文化財に指定されているものばかりです。
展示品について書こうとすると長くなり書ききれません。
書跡や絵巻物の他にもやまと絵の螺鈿細工の装飾がされた唐櫃(からびつ)や手箱、扇も平安時代を表す工芸品で繊細で美しく当時の高貴な人々の生活が伺えますので、この特別展に行かれる方は工芸品も漏らさず見ていただけると嬉しいです。
私たちは見ていて「「源氏物語絵巻」ってこんなに小さい巻物に描かれていたのかあ」とか、「和漢朗詠集」という書跡に使われる料紙の繊細な美しさや絵巻物に感嘆してばかりで、友人と二人でテンション上げながらずっとガラスケースに向かっていました。
終始浮かれて小声でぼそぼそとしゃべっていたので、マスクをしていて良かったです。
来年の大河ドラマ「光る君へ」は平安時代が舞台なので、平安時代がどういう文化なのか知りたい人には、ちょうど良い展示かもしれません。
今回の展示は240点以上展示されていると聞きます。なかなか観ていくのは大変で長時間を覚悟して行くとよいと思います。さらっと見て進んでと勧めたいですが、さらっとみるのは難しい位立ち止まってしまう作品ばかりです。時間と体力それぞれ確保していかれるのがお勧めです。
展示室を出るとショップがあるので、いつものようにポストカードとマスキングテープを購入しました。ポストカードは頼朝像を買おうとしましたが、売り切れてしまったののか売り場に無く、平重盛像を購入しました。
やまと絵展は12月3日まで開催されているので、みたい作品をチェックしてから行かれるといいと思います。
今回のこれだけの規模の展示を京都国立博物館などでも開催できたらより沢山の方々に観られる機会が出来たらいいのに。と思いました。
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