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映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」感想

・本ページはプロモーションが含まれています。

 

 

 日本の伝承では強い想いを残した者が鬼や蛇、怨霊などに変化(へんげ)する話がありますが、その誰より強く優しい想いで変化したのがこの映画の主役、目玉のおやじです。

 

 

 今回は現在上映中の「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」を観てきました。

 

 昭和31年 ある血液製剤「M」の秘密を探しに銀行員の水木が閉鎖的な村にある製剤会社の龍賀家に赴きます。そして鬼太郎の父も行方不明の妻を探しこの地を訪れます。この二人が出会ってから起こる異変の数々ー。

 

 といったところから始まるのですが、今まで観た鬼太郎のアニメより原作の水木しげる氏原作の世界観に寄っており、よりミステリアスでとホラーを合わせた展開に謎解きもプラスされ、昭和の映画に近づけた映像表現も恐怖感を醸し出しています。

 

 

飄々とした風貌と口調の鬼太郎の父と内に熱いものを秘めている水木の対照的なキャラクターがいつしか「相棒」と呼び合える関係になっていくのも見どころの一つです。

 

戦後の経済復興の途上の日本の閉鎖社会の村と家督相続に揺れる家、妖怪を巻き込む人間のエゴと鬼太郎誕生へ至る経緯がよく練られていて、違和感や破綻を感じることなく楽しめました。

 

そして鬼太郎の父が優しさの故にもたらす結果にホロリと心動かされます。

 

ゲゲゲの鬼太郎の前段階の話なので予備知識なしでも入り込める作品です。

 

口コミで人気が出始めていて、上映館も増えてきているようです。

 

年末年始、お時間ある時に観に行かれてはいかがでしょうか?

 

 

 

映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』公式サイト (kitaro-tanjo.com)

 

 

 

 

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