東京での展示が終わったものですが、アーカイブとしてアップしようかと思います。
一口に「愛」といっても様々な形があると思いますが、今回は根源が『愛』から派生したテーマの絵画をルーブル美術館の所蔵品から集めた展示を紹介します。
国立新美術館で開催された『ルーブル美術館展 愛を描く』です。
絵画の制作年代は16世紀から19世紀にかけてのものが多く、フランスやイタリア、オランダで描かれたものを中心に60点ほどが展示されています。
展示は4章に分かれており、古代神話がモチーフで神がゆえの衝動的で暴力な愛を描いたものから、キリスト教の信仰から生まれる慈愛、殉教など、オランダ絵画で表される日常の中の愛の表現、フランスの牧歌的な風土で愛を現す、など様々な愛の場面を展されています。
その中で有名な作品がたくさんある中で天使アモルを描いた作品は全章に渡って必ずありました。この「愛を描く展」においてキーパーソンともいえる存在です。
天使アモルは美の女神ヴィーナスの子供であり、アモルが矢をつがえて当たった人は最初に見た人に恋をするといわれています。
そのアモルの可愛らしい幼い姿から、青年期に至るまでの様々なシーンの絵が各章ごとに展示されています。
特に人間の王女プシュケにアモルは自ら放った矢に当たり、プシュケに恋をします。アモルとプシュケの愛の物語はまさに「愛を描く」というテーマにふさわしいものだと思うのでぜひ美術館で生で絵画と解説を見て頂くと楽しめると思います。
このルーブル美術館展では一部で写真撮影が可能なエリアがあります。
私もバシャバシャ取りましたが、とりわけポスターやフライヤーなどにも使用されている、下のフランソワ・ジェラール「アモルとプシュケ」または「アモルの最初のキスを受けるプシュケ」は二人の初々しい感じが可愛らしく沢山撮ってしまいました。
この展覧会のグッズは「愛」がテーマなだけに「LOVE」のロゴのTシャツやポーチ、天使のアクリルキーホルダーなどグッズも多彩で多く沢山買って帰る人を見かけました。おしゃれでかわいいデザインの物が多いので立ち止まって見ていくのもいいかもしれません。
ちなみに音声ガイドのナレーターは満島ひかりさんと森川智之さんです。
6月27日(火)から京都の京都市京セラ美術館での展示が始まるようなので、
下記に概要を載せますので、お近くの方は参考にしてください。
【開催概要】
『ルーブル美術館展 愛を描く』
会場 京都市京セラ美術館
本館 北回廊1階 | 新館 東山キューブ
会期 2023年6月27日(火)~9月24日(日)
開館時間 10:00~18:00(入場は閉場の60分前)
休館日 月曜日(祝日の場合は開館)
入館料 一般 2,100円(1,900円)
高大生 1,500円(1,300円)
小中学生 1,000円(800円)